TYOPRD TALK
03.3.4:藤沢

冬に思うこと。

 冬って、終わらない気がする。このままずっと冬が続いていくような、そんな 気がする。永遠の冬。冬が冬じゃなくなるとき。今年こそ、春が来ないのでは?
 季節は、いつまで今のサイクルを乱さずにいられるのだろう。もう花粉が舞っ てるらしいけど、なんだか無理に春の兆しを見せられているようで、思い切って クシャミもできない。てか、ほんとに花粉? みんなのクシャミが花粉を呼んで たりして。いつも冬の終わりは、いささか強引である。でも、夏は違う。夏は、 終わる。単純に、アツイもんは放っとけば冷めるっていう発想からか、夏に持続 性は感じられない。心配しなくても、待ってれば必ず、冬からの使者、秋が迎え にやってくる。
 僕は、冬こそが本来の姿だと思っている。夏なんて嘘。いや、嘘じゃないけ ど、嘘っぽい。あれはきっと人気者の誕生会みたいなもんで、毎年やってるから 今年もねってことでしょ。そう、誰かが仕掛けた感じ。だとしたら、幹事のさじ 加減ひとつで、夏の行方なんて、どうとでもなってしまう。だから嘘っぽいの。 よく分からないけど。
 たいてい、冬にはナニカが起きる。春を待たずに、重大なナニカが。歴史は夜 に作られるっていうが、正しくは、歴史は冬の夜に作られる、です。実際、僕の 記憶は冬ばかりで、時折フラッシュバックする姿は、いつも息を白く染めていま す。冬に出会って、冬に別れる。冬に走って、冬に転ぶ。本当に同じ数だけ春、 夏、秋があったのかと疑うぐらい。僕だけかもしれないが、たぶん冬って、生き ることに集中できる季節なんじゃないのかなって思う。だからいろんなことが起 きるのではないかと。今年の冬は、まだまだ続きそう。



03.3.5:嵐田

欲しいモノ

 「それで、アナタは何がしたいの?」一瞬、言葉を失う。 今しなくちゃいけないことはたくさんあるけど、したいことが思いつかない。 生きていると、いちいち考えると面倒なことが多い。 だから、人は色々なことをシンプルに記号として捉える。
 最近、就職活動をしてる学生の相談にのっていて思うことは、 彼らの本当にやりたいが伝わってこないことだ。おっさんぽいこと思ってんなオレ、とか思いつつもね。 「この会社で、働きたいんです!」 「どうやったら、内定とれますか?」 いや、分かるんだけどさ。なんか、忘れてない?と思ってしまう。 彼らも最初は、世の中を動かしたい!とかそういう思いで、 広告業界を志望したりしてんだろうけどな。 今することは、まず業界3位くらいまでに入ることだって記号化して、 就活をしてるんだよね。最たるもんな奴は「一流企業に入るには、 どうすればいいんですか?」と聞いてきやがった。アホか、と。
 で、何が言いたいかというと、学生にウンチクたれたいわけじゃなくて、 僕だって、同じだってこと。 キミと一緒にいたいという思いは、どこかに置いてきて、 目先のことばかりを考えている。「幸せ」とかいう適当なコトバを使って。 生きることばかり、お上手になってしまった僕は、 なんでキミに会いたいと思うのか、わからなくなってしまった。
 「・・・・・・・。」次のセリフが思い浮かばないまま、 僕は、過去ばかり振りかえる。 ヒトは、シンプルに生きるために、いろいろなことを複雑にしすぎてるのかもしれない。 もう1度、僕は、何かを強く願えるのだろうか。本当に、欲しいモノは1つだったはずなのに。



03.3.10:嵐田

「歌」

 ふと思ったんだけど、世の中で、1番最初に歌を作った人って、誰なんだろうね。 やっぱり、1番最初に歌を歌った人と同じ人かね。まあ、同じだろうな。 きっと詩とかも乗ってないし、ドレミとかにない音とかで出来てて。 そんでもって、その歌は誰のためでもなく、自分のために歌ったんだろうよ。 気分がよくて、思わず、ハミングしちゃったみたいな感じで。 で、それをたまたま他の人が聞いて、いいじゃん、なにそれ、オレもやってみよ、みたいになって、 歌ってのは、「歌」と呼ばれるようになっていくという。 それから、調子に乗った奴が、詩を乗せてみたり、ドレミとか決めてみたり、楽器を作ってみたりしてさ。 あげく、悲しい気分も歌っちゃえ、みたいなノリでバラードができて。 だって、悲しい出来事の、ど真ん中って、歌ってる余裕なんてないからね。
 ま、そんなこんなで、「歌」ってのは、進化してきたんですよ、きっと。 もしかしたら、退化してきたのかもね。で、今の僕も「歌」ってもんを歌ってる。 じつは僕、ひさしく「歌」を作るってことがよくわからなくなってたんです。 まぁ、僕みたいな凡人が何を言ってるんだって話なんだけど。 誰かが「歌」を歌っているのをみると、あまりにもすばらしく、 別のことをやっているようにしか思えないし。 同じ「歌」と称していいのか、と。 でも、わかったんです。いいんです。僕のも「歌」なんです。 例え、ドレミにない音で歌っちゃってても。 僕にしか歌えない「歌」があれば、それは「歌」なんですよ。 なんか、そう思えたんです。 だから、また「歌」を作ります。今まで、ちょっと休んでてすみません。 いや、曲は作ってたんですよ。でも、今なら、また「歌」が作れそうなんです。 たまに、ドレミにない音で歌っちゃったりするけどね。



03.3.12:嵐田

ヤフオク

 ホント、ヤフーオークションは、なんでも出品されてる。
ボーっと見ながら、ふと思った。
「ヤフオクで落とせないのって、彼女だけじゃねーのか。」
 いや、ちゃんと探せばきっとあるはず。明日にでも、本腰入れて、検索してみます。



03.3.13:藤沢

ことば

 今日、辞書を広げようとした瞬間、びりっと嫌な音がした。勢いあまって、 ページの隅を破ってしまった。問題のページを見ると、綺麗に一つの言葉が消え ていて、その意味だけが虚しく残っている。「物事の本質を理解すること」…… だってさ。一瞬、そのヒントから連想される言葉たちがよぎったが、独りで間抜 けなクイズをやっていてもしょうがないので、破れた切れ端を拾い、消えた正体 を確かめることにした。しかし、そこには「砂鉄」とある。砂鉄? なんで? 砂鉄ってそんな意味もあるの? じゃあ例文は、「涙の訳を、砂鉄した」とかに なんの? と、みっともない僕も、ここまで。僕が見たのは、裏面だったと気づ く。ひっくり返せば、ちゃんと、「悟り」という納得できる解答が載っていた。 なんだか妙に満足した僕は、もう用がなくなった切れ端を捨てようとした。で も、これを捨てたら、この辞書から2つの言葉が消えることになる。まあ「砂 鉄」はともかく、「悟り」はなんか捨てにくい。言葉の性質上、バチが当たりそ うな感じもする。てか、そもそも捨てるべきではない。僕は、「悟り」「砂鉄」 ペアを、元の場所に帰した。
 僕には、消えて欲しい言葉が幾つかある。なかでも、特に消えて欲しいのが、 「大人気ない」という言葉。これは、ほんとに消したい。こいつのおかげで、僕 はしばしば、身動きがとれなくなってしまう。一方では、正直に生きろとか、自 分に嘘をつくなとか言うくせに、いざ感情を露にし、ちょっと取り乱したもんな ら、この言葉が飛んでくる。だから、やっぱり僕は、自分に嘘をつく。だいた い、現場の都合に合わせて、ヒトを大人扱いしないでもらいたい。きっと、今の 僕も、大人気ないんだろうけどさ。でも、僕は言いたい。大人だったら、「大人 気ない」とか、そんな大人気ない言葉を使うなと。そう、そんなことを言うキミ たちこそが、大人気ないんだと。次は、「大人気ない」を狙って、辞書を破こう と思う。



03.3.14:嵐田

「大人気」。

 はい、あなたは、なんて読みました。 「おとなげ」ですか?それとも「だいにんき」? ニホンゴッテ、ムズカシイネ〜。
 じゃあ、「人気のない」。なんて読みました? 「にんきのない」でしょ?でも、僕は「ひとけのない」って書いたんです。 いやぁ、日本語ってのは、じつに難しい。ただでさえ、ややこしい人間関係。 それをつなぐはずの、コトバまでややこしいわけです。あーめんどくさい。
 しかし、そんなややこしいコトバってのが、僕は大好きなのか、否か、 そんなコトバをあやつる仕事、コピーライターってのをしております。 毎日、あーめんどくさい、とか思いながら。
 「オトナゲナイ」って、正しい日本語だと「大人気ない」。でも、広告で使うなら、たぶん「大人げない」。こう書くと誤解がないのよ。 僕の仕事は、誤解をさせないってことが重要なんです。 でもさ、思うんだ。本当に重要なのは、何を伝えたいか、だって。 どう伝えるかなんて、どーでもいいこと、オマケなんだよ。 しかし、ちゃんと伝えないと、誤解が生まれてしまう。 だから、コピーライターっていう、どーでもいいことを考える仕事が生まれたんだな。 あーめんどくさい。
 「好きだ」って想いは、「好きだ」って言うのが、 いちばん伝わる方法であって欲しい。 そう祈る僕は、巷にあふれ、使い古され、手垢のついた「好きだ」と、 僕の「好きだ」は違うことを証明するための、いろいろな方法を今日も考えている。 たまに、キミを好きなことも忘れて。あーめんどくさい。



03.3.19:嵐田

お宝写真

 雑誌のつり革広告で「モンゴル800、ふとっちょ時代の写真発見!」みたいなのを見ました。 アイドルとか局アナだと、ヤンキーとか喫煙写真とかパンチラとかだけど、 バンドマンだと、肥満児暴露ってのくらいしかねーなって納得。 だってさ、男だとワルだったって言ってもマイナスじゃないもんね。 「えなりかずきヤンキー時代の写真発見!」だと、それはそれでマイナスだけど。
 で、思ったのは、僕も肥満児時代の写真を発掘されたい。これでもかってくらい、されたい。 なんか、いいよね。ガクトの肥満児時代の写真は、かっこわるいけど、 モンパチとかなら、むしろかっこいいじゃないですか。 わかるかな、わかんねーだろうな。で、僕も発掘されたいわけよ。 「東京パレード嵐田、肥満児時代発見!」 しかし、ここには大きな問題が2つあります。 それは最重要、かつ最難関な問題。 「まず、ブレイクしなくちゃいけない。そして、痩せなくちゃいけない。」
 道のりは、果てしなく遠い。肥満児写真の前に、誰か今の僕たちを発掘してください。



03.3.25:宮崎

寝違えた

 人にはそれぞれ眠る体勢がある。横を向かなきゃ寝れない、とかそういうこと。ぼくがまさしくそれで、左側を下にして横向きで寝る。ある程度眠りを誘っておいて右側を下にする。こうすると眠れる。
 先日、何となく試してみたくて仰向けで寝てみた。なかなか眠りにつけなかったがなんとか眠りにつき数時間後目が覚めると、体は上を向いていたが頭だけ右を向いていて、首を寝違えた。慣れないことするもんじゃないと思いながら、ゆっくりと顔を正面に戻し体を起こすと、何故かつま先が痛い。慣れない痛みに戸惑いつつも、首と同様にゆっくりと曲げてみる。首の痛みと似ている。いや同じだ。つま先を寝違えたのだ。よく考えてみると仰向けなんだから足も当然上を向いている。つまり布団の重みでつま先が反った状態になっていたのだ。そりゃ寝違える訳だ。一体仰向けで寝てる人はどうしてるんだろう?
 その答えを出すのはやめて、翌日からいつも通り横になって寝ました。



03.3.27:藤沢

ホンモノ

 不思議少女、発見! のんびりマイペースで、普通とはちがう独特の雰囲気。 大人のくせに、ガキんちょみたいな口調をあやつり、これでもかと、的外れな発 言を連発する。う〜ん、つかみどころがない。謎だ。不思議だ。神秘的だ。い や、魅力的だ。そして、なぜか巨乳だ。チュッパチャップスを咥えてたりもす る。あ〜、きょとんとした表情が、なんとも愛らしい。いや〜、気になる。彼女 は、いったい何を考えているのだろう?
 はいっ、私がお答えしましょう。おそらく、彼女は、「どうすれば自分が不思 議なヒトに見えるだろう?」と考えています。はい、そんなことばっかり考えて います。そう、不思議なフリをしているだけです。だから、なんら不思議なこと はありません。そもそも不思議少女なんて存在しないのです。僕は、そう思って います。逆に言えば、みんなが不思議少女、少年なわけで、誰が、何を、考えて いるかなんて、誰にも分からないことです。ま、当たり前だけど。
 残念ながら、僕は、その手のホンモノに出会ったことがありません。どれもこ れも、ニセモノばっか。やっぱ、いないんだろうな、不思議少女なんて。結局、 世の中は、計算で動いているのでしょう。ちなみに、ニセ不思議少女の取り扱い には注意して下さい。決して、「変わってるね」とか「天然でしょ?」みたいな 言葉をかけないこと。彼女たちは、そんなのが大好物です。余計に「不思議道」 を極めようとしてしまい、二次災害の危険性があります。
 さあ、我こそが不思議少女だという方、どうぞ名乗り出てください。心からお待 ちしております。ほんとは僕も会ってみたいんです、ホンモノに。まあ、名乗り 出た時点で、ぜんぜん不思議じゃないんだけどね。だから、いないのよ、やっぱ り。



03.3.28:嵐田

金沢

 こないだ仕事で、金沢行ってきたんですよ。いやぁ、良かった。非常に良かった。 もうそれだけ。別に、おもろいことも言うつもりなしですよ。 オチもないんで期待しないでください。ただ、良かったって言いたいだけです。
 仕事って言っても、ちょろっと行って、クライアントに挨拶して、現地視察するくらいなもんで、 あとはフリー。ずっと買い物したり、飯くったり、街を歩いたり。それが楽しいんだ。 まずね、服屋が熱い。金沢の市街地にある片町ってとこは、 原宿と表参道と代官山と中目黒を1箇所に集めたようなとこで、 裏原系のショップが300メートル圏内にすべて揃ってるわけ。 しかも、東京じゃ考えられないセールをしてたり。 SOPHとかECとかグッドイナフとかが、 40%オフ!ありえません。でさ、何が良いって店員の接客。 向こうから話かけてくるからね。しかも、金沢弁で。 1つ1つ商品の説明してくれるから。むしろ、うざいくらい。 アンダーカバーやネイバーの店員がそうだからね。 原宿の店員たちに見習わせたいですよ。 古着も安いし。買い物天国ですわ。フィギュア屋も、1軒すげー熱いのがあって、 そこの店長さんと1時間くらい語った。東京じゃ売りきれの品がザックザック。 世の中、あるとこにはあるんだねぇ。石川県には、フィギュアって市場がないんだってさ。 トイザラスしかないって嘆いてた。そして、飯は飯で、これまたヤバイ。魚がうまいんだ。 日本海万歳。なんか、次から次へと最高だった。 基本、城下町だから、なんかその街で文化が完結してんですよ。 だから、金沢の市街地にいるだけで、すべてが楽しめる。 古い町並みも、ちょい外れると残ってるし、茶屋とかヤベーし。 1週間ほとんど寝てなかった疲れも、ぶっとびました。
 で、思ったのよ。日本は広いって。当たり前のことなんだけど。 東京って街は、この国の中心であることは確かだけど、日本の一部にしか過ぎないんだな、と。 東京生まれの東京育ちの僕が知ってるのは、世の中の極一片だけなんだよね。 分かってても、ほとんど旅行もせず、ヒキコモリの僕は、そんな当たり前のことを体感して、 こんなに、はしゃいでいるのだと思う。 東京生まれってのも、逆コンプレックス持ってるもんでさ。 まだまだ、知らないことがたくさんあって、やれることもたくさんあることを確認して、 興奮です。この国、パレードし甲斐がありますね。 この街、あの街、その街まで、全国パレードしたい。 絶対、レアなアディダスとか残ってるから、フランスメイドの。 目指すは、日本パレード。海外は、まだ興味なし。日本語が通じない場所はキライです。
 サンキュー、金沢!フィギュア屋のおっさん、R2−D2、空けたら、日焼けしてて黄色くなってたぜ!!



03.4.3:藤沢


 「初めて」の予感がする季節。

 「メガネ」というあだ名の男が、コンタクトにした。床屋のおっさんが、美容 院で髪を切った。ホームラン王が、バットを短く持った。犬と猿が、仲良くなっ た。ヤクザが、献血に行った。仙人が、グチをこぼした。ミッキーマウスが、子 供を殴った。「104」のお姉さんが、笑った。河童が、川で溺れた。カーナビ が、道に迷った。車掌が、山手線で目を回した。のび太が、100点を取った。 キッコーマンが、ソースを出した。サンタが、春にやってきた。



03.4.10:嵐田


 桜も散って、また人々は日常に戻る。 カレンダーを見ないと、今日がいつなのかもわからない毎日。 人間は時計というモノを作った瞬間に、何かを失ったのだろう。 今日も、文明は進化していく。そして、今日も僕は退化していく。 桜を見る度に、そんなことを考える。
 目黒川に咲く夜の桜たちは、嘘の世界からやってきた永遠のようで、 川の流れだけが、時は過ぎ行くモノだと知らせる唯一の手がかりであった。 桜が4月に咲く花でよかった、と思う。 何かが始まりそうで、結局、何も始まらない、そんな4月という季節に、 とても似合っているから。むしろ、大昔の人々は、そんな夢の中に花が咲き乱れる季節を、 始まりの季節にしたのかもしれない。
 何かを始めないと何も始まらない毎日。大人に、新学期はやってこない。 誰かが決めた、始まりの季節なんて、何の役にも立たないのに。 僕は、アラームを「1年後」にセットして、再び、日常に戻る。 そして、何かを期待して、何も始まらない始まりの季節を、また待ちこがれるのだ。



03.4.13:嵐田

食欲

 最近、食べることにしか興味がありません。誰か助けてください。リバウンド王です。
 そんな僕は、今日、家の大掃除をすませ、ちゃんこ鍋を食べにいきました。 これ、ほんとおいしいんだ。 緑が丘にある「芝松」っていうとこなんだけど、 両国の名店にも負けない、東京で3本の指に入るといわれる、ちゃんこ鍋屋。 いくつかある味つけの中では、ミソがオススメなんだけど、鍋だけじゃなくて、つまみもかなりいけて、 キュウリをつけて食べる力士味噌、煮こみ、クリームコロッケなどは、狂喜乱舞です。おしゃれ、とは180度違うベクトルに走っている店ですが、 うまい!の前に、おしゃれなんて無力ですよ。なんの役にも立ちません。 ほんと、鍋ってのは、すごいね。毎日でもいい。むしろ、毎日食いたい。 じゃあ、相撲部屋に入門しろって話しですが、それはイヤです。



03.4.21:嵐田

4月21日

 毎年、この日が来ると、1年経ったんだなって思う。今日は、僕にとっての、ある記念日。1年には、誰かが決めた記念日が沢山あるけど、どれもこれも僕には、どうでもいいものばかりだ。
 じつは、世の中、そんなことばかりで、僕にとって、どうでもいいことが多い。年を重ねて思うのは、どんどん自分と関係ないことが、世の中に増えているんじゃないか、と。それは、僕が、いろんなことを諦めてしまったからだろうか。オトナになってしまったからか。ブラウン管の向こうの世界は、僕の部屋と同じ空の下に存在するとは思えないような、関係ないことが、次々と映し出される。まるで、すべてがフィクションのように。当然、そんな問題より、僕にとって重要なのは、隣で泣いている人をどう笑わせるか、だったりする。
 僕の毎日にとって、リアリティーがあることは、自分と何かの間にあるコトだけ だ。そこには、実感がある。日本国が建国された日より、僕の大切な人が生まれた日の方が、僕にとって、実感がある記念日なのだ。いいことか、悪いことか、まだ分からないけど、僕には、関係ないことが増えている。正確にいうと、あと回しにすることが増えている、かもしれない。
 今日は、ある女の子の誕生日。もう何回目かね。キミが生まれた日、僕は、自分とか、キミとか、世の中とか、これからのこととか、アイ、ヘイワ、キボウみたいな難しいことや、キミと過ごした時間のことなんかを、ぼんやり考えてみる。また1年、がんばってみますか。今日は、そんなことを考える、僕の大切な記念日。おめでと う、ありがとう。



03.4.24:嵐田

あと1票の男

 イヤなことがあった。 3年に1度あるか、ないかくらいのレベルのイヤなこと。 僕は、バンドのかたわら、広告の仕事をしているのだが、 今年、なんとしても獲りたかった賞の審査発表が今日あり、 僕の得票は入賞に1票足りず、入賞できなかったのだ。 たった1票。久々にへコんだなあ。
 僕の人生は、大抵、そんなだ。いつも、1票足りない。 時に、1点足りなかったり、1センチ足りなかったり、1足遅かったり、1言足りなかったりして、 いつも、掴んだようで、逃がしてしまう。 夢なんて、叶った試しがない。 ああ、なんて不幸な星の下に生まれた子なんだろう、と自分を嘆く。 だから、僕は、いつも夢は、多めに見積もることにしている。 120点を狙って、結果的に100点を獲得する、という寸法。 これが意外とうまくいく。 100点を狙うと、人間は、ダメな生き物だから、 結果的に100点を獲得するほどのガンバリをしない。 だから、僕は常に120点を狙う。したら、あーあ、と言いながら100点を獲得。 長い目で見ると、アリになっている。 これは、1つの発明ですね。 1つ問題をいうなら、いつでも満たされない気分になること。 つまり、今日も僕は欲求不満なのだ。
 そんなことを考えて、自分を慰めてみたり、気をそらせてみた。はぁー。 僕が欲しいのは、こんな小さな賞なんかじゃねーんだよ、って強がってみたりして。 たまには、ぐちったり、ふさぎ込んだり、ほったらかしたりしても許してよ。 明日には、ちゃんとしてるからさ。 最近、人生における「事件」を回避するのが、うまくなってたかもしれない。 いいクスリになりました。がんばりますよ。がんばりますって。がんばりゃいいんだろ。



03.4.27:嵐田

フォースと共にあらんことを。

 イヤなことがあると、スターウォーズを借ります。 もちろん、エピソード4、5、6です。 ビデオ1本だけじゃ、終わった時、またイヤなことを考えてしまうから、 3部作のスターウォーズは最適です。インディージョーンズだと、 1、2、3ってあっても、微妙に話が続いてないからダメです。 バックトゥーザフューチャーだと、話が単純すぎて入りこめません。 猿の惑星だと5作品もあり、見きれません。だんだん猿に酔ってきます。 その点、スターウォーズは現実との距離感といい、最適なんです。 4、5、6って見たら、たいてい朝を迎えます。 したら、僕はバカだから、スターウォーズに夢中になっているか、眠さが限界になり、 イヤなことから、解放されます。 ジェダイになりてーなーなんて、明るんだ空を見ながら思うのです。 エピソード6なんて、何回見ても感動的。最後のオビワン、ヨーダ、アナキンに並ばれた日には、もう!
 そんなわけで、僕はこの週末、ちゃんと3本見ました。もうすっかり元気です。 May the force be with you !



03.5.1:藤沢

カウントダウン

 「ここだけの話なんだけど」って、キミが急にそんなこと言い始めるもんだか ら、ボクだってドキッとしちゃうわけで、わざとらしく姿勢を正しちゃったりし て、その「ここだけの話」が、本当に「ここだけ」になるのかどうかは別にして も、今からボクは、少なくともキミという一人のオトナが、大事に、大事に、取 り扱っている情報について、無防備に知らされるわけだから、ラッキーとか、フ ムフムとか、のん気に浮かれている場合じゃなくて、もしかしたら、コレをきっ かけに、ボクら二人の関係が、話以上に特別なものへと発展するかもしれない し、もしかしてもしかしたら、はじめからキミの狙いはソレだったりするかもし れないし、かといって、キミが覚悟を決めている以上は、ボクの拒否権なんて、 あって、ないようなもんだしって、そんなことを考えていたら、より大げさに、 ドキドキしてきちゃって、気の毒な話なら、ボクも半分背負ってあげようとか、 自慢話なら、倍にして返してあげればいいとか、もしもダレカを笑う話なら、一 緒に笑ったふりをして、心の奥でキミを憎んだふりをするとか、残された時間 で、できる限り多くのシミュレーションをして、愛想笑いなどの小道具も準備し てはみたけど、ボクの訓練が足りないせいか、今までに一度だって、役に立った ことがないから、やっぱり、不安で、不安で、仕方ないし、本当のことを言っ ちゃうと、この際、キミの話に対する興味とか、生まれながらの好奇心とかは、 もう、どうでもよくて、心からどうでもよくて、嘘じゃなくて、なによりも、キ ミが握っている、キミも含めたダレカの秘密みたいなものを、共有するパート ナーとして、ボクを選んだという事実に、ひどく震えあがってしまうのです。

 3、2、1、

厄介な話にならなきゃいいけど……



03.5.8:嵐田

今日は、何の日?

今日は「ゴーヤの日」らしい。

過ごし方がわかんねーよ。



03.5.9:嵐田

ゴールデンウイークという罠

 今年のゴールデンウイークは、6600万人が、国内の行楽地に足を運んだそうだ。 へぇ〜〜。
 ってホントかよ!なんでも国内の行楽地1337カ所に訪れた人の数らしい。 単純計算で、国民の2人に1人がどっか出かけているわけだ。 僕がGWに、出かけた場所といえば、居酒屋と服屋、おもちゃ屋くらい。 これは行楽地に入ってないよね? 2人に1人とか言われると、相当、非国民な気がしてくるわ。 昔から、GWにどっか出かけるとか、したことがない。 思えば、冷めた家庭だった・・・ てか、6600万人とか言って、絶対ウソだよ。 この国って、そんなハッピーファミリーばっかりだっけ? そもそも、日本人は、本当に1億2000万人もいるのか?そこから疑問に感じてくる。 全然、実感ねーぞ。誰が数えたんだよ。責任者でてこいよ。 まぁ、「戸籍に登録されているのは・・・」とか役所の人が言うんだろうけど。 「あ、死んだの言うの忘れてた!」とか「面倒だから、生まれなかったことにしといて」 とか言う奴、絶対いるって。まぁ、100歩譲って、人口は1億2000万人いたとしよう。 でも、行楽地に訪れた人の数なんて、誰がどうやって数えているのか、 皆目、見当がつかない。 もし、GW中、渋谷にバンドの練習で訪れた、 僕が6600万人の1人としてカウントされてたら、勝手に入れるなと言いたい。 行楽してねーよ。なんか、わけもなく非常に不愉快になった。
 数というのは、じつに信用ならないモノだ。作為を感じる。 数にダマされちゃいけない。 だいたい、B'zのCD買ってる奴なんて、まわりにいねーぞ。



03.5.12:嵐田

「大変、失礼いたしました。」  

 そう言ったのは、マジメそうな中学生の少年だった。 たかが、電車でよろめいて、うしろの人にぶつかっただけなのに。 その、いかにもなメガネの少年は、最大限の謝罪をした。 君は、何にそんなに怯えているんだい? 君は、何から身を守るために、そんな術を身につけたのだい? そして、その過剰な敬語は、君を守ってくれているのかい?
 電車から降りる少年。 彼のぎこちない足取りを見守りながら、僕は小さくエールを送った。 「たぶん、がんばるべきは、謝り方じゃないと思うよ。」 人生なんて、勘違いと思い込みで作られていく。



03.5.20:嵐田

やらなくてもいいこと。  

やらなくてはならないことが沢山あると、
なぜか、やらなくてもいいことから、
やりはじめてしまう。
たとえば、こんなことを考えること、とか。



03.5.22:山崎

山崎  




03.5.26:藤沢

音楽はどこだ

 音楽が聴きたい気分。なんでもいいってわけじゃない。なにがいいってわけでも ない。ただ、今すぐに聴きたい。ぼくは音楽が聴きたい。だから、音楽を探し た。でも、音楽は見当たらなかった。
「どこにある?」「キミ持ってる?」「だれかに貸しちゃった?」「歌詞カード なくてもいいよ」「え? あっちで流れてた?」「あっちって、どっち?」「う そ、こっち?」「それって、ほんとに音楽?」「ぼくが聴きたい音楽?」



03.5.30:山崎

宮崎さん  




03.6.3:嵐田

浜松という街

 最近、バンドじゃない方の、広告の仕事で、浜松に行くことが多いんだけど、 毎回、新幹線で片道2時間かけていくわけです。 普段、東京で暮らしていると、「東京」ってもんが自分の中の 基準になっていて、日本中が「東京」だって、錯覚してることに気づく。 新幹線の窓からの景色は、まるでブラウン管みたいに、知らない景色を映し出して、 僕は新横浜で買った、崎陽軒の焼売弁当を食べながら、そんな2時間の番組を楽しむわけで。
 それにしても、静岡って、本当にお茶いっぱい作ってるんだね。あまりのお茶畑っぷりに唖然。 そして、浜松は浜松で、本当にうなぎ屋が多い。 なんつーか、「ああ教科書って、本当なんだな」って思う。
 で、今日は、浜松って街を僕なりに紹介。 まず、名前に「東京」がつく店が多い。 「東京ホール」パチンコ屋。「東京ローン」ローン会社。なんか利子高そうだよね。 東京にないのに東京を名乗るってどういう気分なんでしょうか。まあ、分かるんだけどさ。 でも、僕たちが「東海パレード」だったら、謎だよね。 次に気づいたのが、女子高生がやたら元気! なんかね、ムーブメントを作ろうとしてる感じというか、 東京っ娘たちが失くしてしまった、ヤンキーな精神、自分たちが時代の中心にいるっていう 勘違いをまだしてる感じがあるんだな。まず、なんか知らんけど、みんなシャツを出してるのよ。 で、なぜかハダシで、ローファーのカカトを踏んで歩いてる。 そして、やたらスカートが短い。東京にはない、パワーを感じたよ。 東京って街は、いろんなことを知りすぎたね。 やはり閉鎖された社会ってのは、独自の文化が生まれやすい! 長年付き合ってるカップルの性交渉とか、絶対、独自の文化生まれるじゃない? そういう感じがするんだよね。 この街にあった風俗ビルもそうだったんだけど、なんか、ビル内で切磋琢磨してくうちに、店名が 間違った方向に進んでしまって「フェラがも」「それゆけ!ぱっくんちょ」 「くわえもん」。なんか違わないか? だからって、「ヘルス天竜」ってのもないと思うけど。天竜川があるからってさ・・・ かわいい子が出てくる感じが、まったくしない、めずらしいネーミング。 なんか街全体が、微妙にズレてるんだよねえ。なんなんだろう、この違和感。
 浜松。それは、まだまだ知らないことが多いけど、これ以上知りたいと思わせない街。



03.6.10:山崎

嵐田  




03.6.15:嵐田

幸せになろうよ

 自由が丘で、長渕剛を見た。その風貌、たたずまい、プライベートも、やっぱり長渕だった。 期待を裏切らない男、長渕。 そして、書くまでもないし、書くと負けな気がするけど、 連れていた息子の後ろ髪は、やっぱり長かった。



03.6.18:藤沢

完全犯罪

 犯行前夜、ぼくは悔しさと興奮でうまく眠れないでいた。何度もトイレに起き た。何度もノートを開いた。そこに記されている計画が不完全であることも知ら ずに。
 ぼくには同じ屋根の下に住む4つ年下の従弟がいた。ある日、アニキ面をしたぼく が、気前良くオモチャを譲ると、従弟は飛んで喜んだ。ぼくも同じくらい嬉しく なった。次の日、従弟の母親が、ぼくの母親にお礼を言いに来た。母親と母親 は、大人の挨拶を交わした。子供にはわからない、難しいやりとりをしているよ うだった。ぼくは後悔した。
 今でもよく覚えている。小学4年生の冬、ぼくは完全犯罪を計画、実行した。 誰にバレることなくオモチャを奪い返すこと、そして、大人たちに、子供みたい な争いをさせることが狙いだった。ぼくは必死に計画を練った。今思えば、穴だ らけのシナリオ。でも、そのときのぼくは間違いなく真剣だったし、本気だっ た。さながら犯罪者の目をしていたと思う。
 結局、ぼくの計画は失敗に終わった。オモチャは手元に戻ったが、大人たち は、一瞬たりとも子供には戻らなかった。ぼくは、今でも後悔している。



03.6.25:山崎

藤沢  




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